今回の竹紙カレンダーを飾るのは、日本のむかしぎれ「裂譜(きれふ)」。これは日本古来の暮らしから生まれたテキスタイルアートであり、質素な中にも深い彩りと暮らしを豊かに楽しもうとする日本独自の美意識の現れでもあります。例えば、かつて日本には縞帳(しまちょう)というものがありました。縞帳とは、織った生地の柄を残すために織子さんが手作りで作成した帳面のことです。
【縞帳とは】
江戸時代後期から明治にかけて商品経済がまだ一般化していない頃、全国各地の農村で女性たちは自家用の縞や格子を織りました。家族のために糸を作り、織り、仕立て、手入れをして着せる作業は婦女子の大事な仕事であり甲斐性でした。
縞帳はそんな女性たちが織りあげた布の端を切り取って紙に張りつけ、柄の心覚えとしたものが基になっています。その後、中間業者が入って客からの注文を取るようになると見本帳としての役目を持つようになります。
「縞帳」に見られるような裂(きれ)のデザインは、一見「地味」ではありますが、現在では伝統工芸の遺産として高く評価されています。国産竹100%の「竹紙カレンダー」を彩る、モダンで優しい「匿名の意匠」の数々。眺めているだけで、古(いにしえ)の暮しぶりが伝わってくるようです。ぜひお手にとってご覧いただければと思います。
竹紙カレンダー「日本の彩2018年 織と染の意匠」
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